2019/1/15

草花の名前のはなし

べっこう色の小さな実をたくさんつけたツル『ヘクソカズラ』

リースにするのに、くるくるっと縮れ具合が、いい味出して、かわいい。

そのツルを、手を伸ばし、実が落ちないように、そっと。
時には大胆にひっぱり、集めていました。

「このツルの名前、『ヘクソカズラ』って言って、『ヘ』と『クソ』がついてるねん。誰がつけたんやろうね」
と、話すと、
男の子たちは、「『へ』と『くそ』!!!」と大笑い。
「『へ』と『くそ』!!!」のリピート。

女の子も「『くそ』ってはなくその『くそ』?」と聞きなおし、「かわいそう」と言うので、
「みんなだったら、何て名前つける?」と聞いてみた。

「こんなにかわいいから、『アナとエルサ』がいいんじゃない?」

本当の名前は、『ヘクソカズラ』だけど、
男の子たちには「『へ』と『くそ』」と呼ばれ、
女の子たちには「アナとエルサ」と、名づけられました。



こんなおしゃべりを子どもたちとしていて、
ふと、金子みすゞさんの『草の名』という詩を思い出しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『草の名』
人の知っている草の名は、
わたしはちっとも知らないの。

人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。

それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。

人の知っている草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。

ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。

だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は、見た目や言葉の響きで、好き好きに名前をつけながらおさんぽする楽しさを発見しましたよ!

画像に含まれている可能性があるもの:木、植物、屋外、自然