2018/6/17

育ちの途中

年少・年中さんで宇宙船ごっこをして遊んでいました。
そこへ、年長T。
邪魔されると思ったのか、年少F「どろぼうがきた!」と悪者を追っ払うように。
カチンときた年長T、「ぶた!」と反撃。
それが怖かったのか、年少Fが泣いてしまう。

年少Fの泣き声に、やってきた年長E。
年長Tに「ほんまに、言うたん?」と聞いたと同時に、年長Tがつかみかかる。

そこから始まったケンカ。

まわりが気づく。

どうしてそうなったか、聞いてみると

 年中・年少、自分の都合のいいように伝える
    ↓
 みんな、素直にその通り受け止める
    ↓
 「年長Tが悪い!」

まわりにいた子たちが、年長Eを応援しはじめる。
年長T、ますます怒りが収まらない。

そこへ、年長K
「どうしたん?ケンカしてるの?」

(どうにか展開することを期待するけれど・・・)

年長K、そのまま木登りをしに戻ってしまう。
年長T大泣きし、Eから離れる。

 

その後、話し合いをしました。

どうしてそうなってしまったのか。
どうして応援したのか。
応援したことで、年長Tの気持ちはどうだったか。

そして、年長Kとスタッフの会話。

ケンカしているのに気づいた時、Tはどうだったか。
K「まっかっかな顔してた」
それで?
K「悲しそうだった」
それで?
K「辛そうだった」
まっかっかな顔してて、悲しそうで、辛そうやったんや。それでKはどうしたの?
K「・・・・・・木登りしたくて、行ってしまった」
まっかっかな顔して、悲しそうで、辛そうやな、と思ったけど、木登りしたかったんや。
その時、Tはどう思ったんやろ。
K「・・・・・・もっと悲しくなったと思う」

その言葉を聞いて、Tの表情が変わる。
K「ごめんね」
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初めに「どろぼう」と言われたときに、違う言い方があったかもしれない。
つかみ合いになった時に、もし何かひとこと、どちらかに言葉があれば、違ったかもしれない。
応援している時に、誰かがちょっと違うと気づいて行動していれば。
2人をどうにかしたい気持ちに、もう一歩の勇気があれば。

友だちとの関わりの中で、友だちの気持ち、自分の気持ち、状況の判断・・・
そんなことを考えながら、伝えあいながら育ち合ってほしい。
何かあった時に、立ち止まって振り返り、
「どうだったかな」
みんなで考え話し合う時間を大切にしていきたい。
大人も子どもも、みんな育ちの途中。
一緒に悩みながら、育ち合っていきたいです。

 


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先週、年長さんだけで、『スペシャルさんぽ』に行きました。
おさんぽの日は「木曜日」
どこに行くかの話し合いは、月曜日から始まりました。
しかし、なかなか なかなか決まらない。
「木曜日」の朝、やっと決まる。
『スペシャルさんぽ』から帰ってきた子どもたちは
「楽しかった~」と大満足な表情でしたよ。